発電所にある巨大な冷却塔がなぜあの形をしているのかを解説してくれた動画。
そもそも発電所は蒸気を大気中に放出することはできますが、環境に悪影響があるためできません。
そして大量の水とエネルギーを無駄にすることにもつながります。
また大量の水は発電の際にも必要となり、多くの無駄を作ってしまいます。
これらの理由によりエンジニアたちは付近の水源を使用することを考案。
しかしその場合、大量の熱された水が環境を汚染してしまうことに。
そこで作られたのが冷却塔、というわけです。
タービンから排出された蒸気は一度、冷却器を経由。
そこで液体へと戻り再びボイラーへ。
一方冷却器の中の冷却水はタワーとつながっており、お互いに循環しています。
熱せられた冷却水はパイプを通ってタワーへとたどり着き、浮力を得て上昇。
タワー内では冷却と浮力の発生により自動的に空気が循環。
水を自動で噴霧するだけで自然対流が発生し、熱を逃がすという構造になっています。
そのためタワーが排出しているのは煙ではなく蒸気となるわけです。
またなぜあのようにくびれているかというと底部と上部に空気の流れを作ることができるため。
底部に流入する空気は大きくなり、狭窄によって上向きの流れを加速。
上部を少し広げることで高温多湿な空気と外部の冷たい空気が混ざりやすくなります。
またタワーが高ければ高いほど、その作用が大きくなるというわけです。
自作したミニチュアを使っての解説もされています。
あの形状とデカさにはいろんな意味があったんですね。

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