首刈り装置の周り集められ整列させられている人々。
大きな影の合図で一斉に腰をかがめると装置のスイッチが入り巨大な刃が回転し始めます。
こんな状況で異を唱えようとしてはひとたまりもありません。
しかし中には背を伸ばし頭を出してしまう人も。
そんな人はもちろん首を刈られるだけ。

そんな彼らのもとへやってきた反対勢力が何かを呼びかけます。
すると次々に頭を出す人々。
そうすれば待っているのは巨大な刃。
多くの犠牲の結果を見た反対勢力は早々に逃げ去っていきます。

しかし時がたつにつれ、人々の間で刃を躱す方法が編み出されました。
するとスイッチのタイミングが切り替えられ、多くの人がその餌食となることに。
ですがそのおかげか、刃の上に乗り始める人たちも現れ始めます。
その一方で隣人の足を引っ張りその犠牲の下で横になる人も。

さらにスイッチが入れられ装置の回転は増し、多くの血が流れます。
自由主義者たちの注力もありましたが、ただただ血は流れるだけ。
それでも装置のスイッチは再度入れられ、すべては血の海に沈んでしまいます。

平和の象徴である鳩が訪れても捉えられるだけなのでした。


制作されたのはイランのアーティスト、ババク・ガラゴズルー(Babak Gharagozloo)。
全体主義体制を理解してもらうために作成されたそうですよ。

我々は民主主義の日本に住めてよかったと思うべきなのでしょうか。